イラン在住4年間の写真集とイランを舞台にした小説です。


by EldamaPersia

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世界遺産は、ケルマンシャー州にある「ベヒストゥーン」あるいは「ビストゥーン」と呼ばれる碑文の彫られた断崖が登録されていますが、こちらのターゲ・ボスターンもケルマンシャー州にあります。どういう訳か、このブログで紹介を忘れていたので、今更ですが写真をアップしておきます。

(ササン朝時代の建築物の名残)
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(ササン朝時代の王のレリーフ・・・洞窟の上には天使のようなものも彫られている)
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(ガジャール朝時代)
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(当時の様子が分かるレリーフ)
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by eldamapersia | 2007-09-27 06:44

2年前の今頃

2年前の今頃、私はテヘランにいました。ヤズドの出張の帰りに、日本人のバックパッカーさんと知り合ったのでした。翌日、テレキャビン(ロープウエイ)でアルボルズ山脈の中腹まで登ったのでした。秘書だったアツーサと昨日メッセンジャーで話をすることができましたが、懐かしいなぁ・・・イランにまた行きたいけど。
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by eldamapersia | 2007-09-04 20:29
2年前の今頃何をしていたか気になって調べてみたら、野生のキツネと戯れていました。
職場が自然公園を管理する部署になっているので、キツネが迷い込んで来たようです。
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by EldamaPersia | 2007-06-18 20:37
イランの国民車とも言えるペイカン、私の滞在していた頃はタクシーのほとんどがペイカンでした。30年も製造が続けられたまさに大衆車です。私の帰国時には製造中止になりましたが、その人気は高いものでした。人気が高い理由は、安いという一言です。イラン全土のどこでも部品が買えるし、しかも安いのですから売れる訳です。

古い形の車ですが、それほどクラシックカーという雰囲気はありません。もちろん、現在の車としては時代遅れという感じは否めません。サスペンションが板バネですから、乗り心地はまさにトラックです。私は、タクシーで長距離を走る場合、プジョー405のタクシーを捜したものです。短い距離なら耐えられますが、長距離となるとちょっとつらいところです。

長寿のペイカンですが、マイナーチェンジは行われています。よく観察すると、古いペイカンはライトが小さく、三角窓があることが分かります。ペイカンの人気色は白です。これは手放すときに一番高く売れるという理由だそうです。日本でも30年前は白い色が一番多かったことを思い出します。

ペイカンの後継車は、サマンドという車です。あまり高級感はありませんが、走行性能においては不満はありませんでした。私は1年くらいサマンドを使っていました。現在、サマンドのタクシーが増えていて、ペイカンで問題だった大気汚染が少し改善されています。ペイカンの製造中止というニュースが世界に流れたとき、ペイカンという車への関心が高まりましたが、私自身には特別な感慨はありません。

ペイカンは1800ccだと思いますが、新車で70万円くらいで買えます。韓国車のプライドの方が高いですから、ペイカンが売れる訳です。イランでは外国車の輸入は禁止されているので、基本的に車は国内生産です。エンジンなどの主要部品は外国から取り寄せて、組み立てているはずです。

外国車としては、プジョー(フランス)、キアモーター(韓国)が多く、日本車では、日産のパトロールとマキシマ(セフィーロの3リットル版)、マツダとトヨタにも一車種ありました。ベンツやBMWなども見かけますが、これらは外交官が持ち込んだものと思われます。

(ペイカンのタクシー)                          (ペイカンのピックアップ)
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(サマンドのタクシー)                          (自家用車のサマンド)
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by EldamaPersia | 2007-05-10 21:32
イランという国が暑い国だと思っている日本人は多いようです。テヘランの緯度は東京と同じで、標高が1500mもあるという事実を知らないのでしょう。テヘランでは、冬に雪が降ります。植物を見ると東北地方あるいは北海道のような感じです。緯度、標高から考えると当然ですね。

ところが、夏になると最高気温は42度くらいに達します。これは緯度、標高という要素の他に、砂漠気候という事情があります。気温の日較差が大きく、夏は暑いというものです。ただし、乾燥しているので、42度と言ってもそれほど暑いとは感じません。実際、あまり汗をかくということはないのです。

厳密に言えば、汗はかいているけど蒸発してしまうので、汗が見えないというべきでしょう。夏の日中にゴルフをすると水が1リットルあっても足らないくらいです。真夏の日中にゴルフをやっているのは、日本人と韓国人くらいなものですけどね。(苦笑)

日本の夏と同じような気候のタイに行くと感じることですが、気温は低いのに汗をいっぱいかきます。イランから行くとちょっと不思議な感じです。夏に日本に来れば、同じことを感じるに違いありません。イランの快適な気候に慣れてしまった私は、日本の夏が苦手で一時帰国は春と決めていました。

イランの冷房の話は、 「冷房中は窓を開けるべし」 をご覧くださいね。乾燥した国ならではの地球に優しい冷房の仕組みが分かるでしょう。私は冷えすぎの空調が大変苦手なので、イランの空調には助かりました。私がバンコクにいた頃は、会議のときにいつもジャケットを持参していたものです。

夏の暑さ対策としては、冷房ではありませんが、バードギールと呼ばれる昔からの涼風装置があります。詳細はこちらの記事をご覧くださいね。

他にも乾いた気候を利用した面白いものがあります。電気のない時代から使われているもので、夏でも冷たい水が飲めるというものです。こちらも冷房と同じ原理で、陶器の壺に水をいれておくと、陶器自身の持つ微細な穴から水が少しずつ外に出て行く際に気化熱を奪うので、壺の温度を下げるというものです。この原理も日本のような湿度の高い国では利用できないのが残念です。

夏に氷を利用するというのは、日本でも江戸時代以前から冬の氷を保存しておくということがやられていたそうですが、イランでは大きな氷室(ヤフチャール)という施設を作って氷を保存していました。夏に氷を使うというのは昔からやられていたものなんですね。

(冷たい水が飲めます。)
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(ヤフチャール)
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by EldamaPersia | 2007-04-26 08:59
日本には世界遺産が30以上もあると思いますが、イランには4つしかありません。歴史があって遺跡の多いイランとしては意外な数です。私は、イラン政府が世界遺産の申請をしないからではないかと考えています。イランには2000年以上も昔の遺跡がごろごろありますからねぇ。

イランにある世界遺産は、 ①チョガーザンビルのジグラット(メソポタミア文明のピラミッド)②ペルセポリス(ペルシャ帝国アケメネス朝の遺跡)③エスファハン(エマーム広場全体が世界遺産に指定)④アルゲ・バム(地震で崩壊してしまった遺跡、現在危機遺産として修復中)の4つです。

私がごろごろあると言った遺産には、さらにペルシャ帝国黎明期の遺跡であるパサル・ガダエ、もう一つのペルセポリスがあったシューシ、紀元前からあるバーント・シティ(岩屋遺跡)、現在も使われている岩屋で有名なキャンドヴァン村拝火教の神殿や鳥葬の施設のあるヤズド、その他各地にある拝火教に関係した遺跡、カスピ海の湿原地帯、傾斜地に作られた町マースーレ、塩の湖であるウルミエ湖、砂漠の地下にある湖アリサドル5671mのダマヴァンド山などなど。

これらは申請さえすれば、直ぐに世界遺産に認定されそうなものだと思います。私としては、さらに観光地化されずに手付かずに残っている本当の砂漠も候補に挙げたいくらいです。また砂漠の周辺に配置されたキャラバン・サライ(隊商宿)も世界遺産として保存されるべき対象ではないかと考えています。

比較的新しいところでは、今では博物館として公開されていますが、王宮などの施設も世界遺産に認定されうるものではないでしょうか。そして、化石のような魚が棲息しているカスピ海そのものも世界遺産に相応しいと思います。

世界的な観光地をたくさん持っているイランですが、イラン政府は観光による外貨獲得には熱心でないようにみえます。石油資源に恵まれているからなのでしょうが、もったいないような気がします。イスラム教で国を統治するというイラン政府は、外国人観光客によってイラン人に悪影響が出るということを恐れているのかも知れません。

イランではインターネットに対する規制はあまりありませんから、外の世界はインターネットを通じてみればいいと考えているのでしょうか。もっとも、ポルノっぽいサイトについてはアクセス禁止という措置が講じられています。一時、ブログ全体にアクセス制限がかかるということがありましたが、現在ではそういうことはなくなっています。

(チョガーザンビルのジグラット)
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(ペルセポリス)
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(エスファハン)
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(地震前のアルゲ・バム)
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by EldamaPersia | 2007-04-18 07:40
イランで約4年を過ごしましたが、イランにないものについて書いておきましょう。ペルシャ商人の国ですから、腐らないものならまず何でもあります。ないものとなると生鮮食品ということになるでしょうか。生鮮食品以外なら大抵の日本食の食材は買えます。

まずは、日常生活に欠かせない野菜です。市場では、長ネギを見かけたことがありません。太い白いネギはありますが、これは日本の長ネギの代用にはならないでしょう。香りがまったく違います。ワケギのようなものはありますが、こちらも香りは違います。日本で食べられるようなネギが恋しかったです。

山芋、里芋の類も滅多にみることがありませんでした。日本人グループが栽培しているものをいただいたことはありますが、イラン人はまず使わないのだろうと思います。キャベツについてお話したことがありますが、イランのキャベツは硬くて不味いものです。焼そばなどに入れる気がしないような代物なので、私は代わりにレタスを使ったくらいです。

豚肉は、イスラム教では食べてはいけないものなので市場で見かけることはありませんでした。噂では、とある場所で猪の肉を売っているというのを聞いたことがあります。これは日本人や中国人などの特定の相手を対象とした商売のように思えます。イランでも田舎の方では豚肉を食べるというような話を聞いたことはありますが、確証はありません。

魚は基本的に淡水魚ばかりで、魚料理というとほとんどが養殖鱒でした。海の魚を手に入れることは大変難しいです。ホワイトフィッシュやチョウザメなど、カスピ海でとれる魚には美味しいものもありますが、海の魚とは違います。カスピ海周辺では鯉も売っていますが、あまり人気がないようでした。鰻や泥鰌は見たことがありませんが、これは存在しないというよりも市場価値がないのでしょう。

イラン人は海の魚を臭いと言います。これはペルシャ湾から運んで来ても鮮度が落ちてしまうという理由もありますが、イラン人には海の香り、磯の香りというものは悪臭に感じられるもののようです。それでも、ツナの缶詰はイラン人も利用するようで、普通のスーパーにおいてありました。

アイスクリームはもちろんありますが、世界に出回っているブランドものを見かけることはありませんでした。シェフから聞いたのですが、高級住宅地にあるスーパーマーケットでは、お客さんからの引き合いがあるようで、たまに入荷しても店頭に並ぶことはないようです。私はイランの餅のようなアイスクリームは好きではありませんが、日本人の中には好きな人もいるようでした。

煙草は、国産と輸入ものがありますが、アメリカの有名メーカーの煙草は常時ありました。マールボロで140円くらいだったので、私は煙草に関して不自由はありませんでした。ただし、日本製の煙草までは置いてありませんから、愛好者にはお気の毒なことです。

(鱒の養殖場)
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by EldamaPersia | 2007-04-15 11:06
テヘラン周辺に住むイラン人の夏の楽しみにはどういうものがあるでしょうか。海に行きたくても、カスピ海はあまりきれいではないし、またカスピ海周辺は高温多湿の日本のような気候です。ペルシャ湾まであまりにも遠く、海水浴なんて考える人はほとんどいないでしょう。

テヘランの周辺には大きな川もありません。そういう環境ですから、イラン人たちは涼しい場所を求めます。ということで、テヘランの裏山のようなアルボルズ山脈の中にはいくつもの避暑地があります。中には大変な高級別荘地もあり、テヘランの住宅よりも立派な建物がいくつも見られます。石油成金なのか、ペルシャ絨毯の商人なのでしょうか、とにかく大変なお金持ちだろうと思います。

私は、カウンターパートであり親友のイラン人と小さな別荘に向かいました。この別荘は、知り合いの別荘で、実はその人も一緒に行くはずだったのですが、急用ができてしまい、私たち二人で行くことになりました。車でアルボルズ山脈の中の道を進みますが、テヘランから1時間半もあれば到着できるほど近いところです。

(ラルンの山村)
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(周囲には万年雪の残る山があります。)
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標高が3000mを越えると思われる高地ですから、涼しい訳です。目指す山村に着くと食料と飲み物を買い、別荘に向かいました。途中でロバを見かけました。こういう山地では、車よりロバの方が重宝なのでしょう。荷物運びをしているのでしょう、背中に毛の薄いところが見られます。

(目指す別荘)
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(非番のロバ)
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別荘では、途中で買った鳥のケバブを焼いて自炊します。もちろん、電気も給水も完備しています。炭に火を点けて焼くだけですから簡単です。私は自分用にウイスキーを持ち込みました。

(鶏のケバブを焼いています。)
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こうして私は、大都市テヘランの都会の喧騒を離れ、静かで涼しい山村でイラン人の親友と語り合い、夜長を楽しみました。
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by EldamaPersia | 2007-04-14 06:13

原種系チューリップ

チューリップの原産地は、アナトリア、イランからパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯だそうです。(出展:ウィキペディア)

そもそもラール国立公園という名前の「ラール」というのは、チューリップという意味だったと記憶しています。その場所にチューリップの原種が存在するのは当たり前でしょうか。

ユリ科
チューリップ属(Tulipa)
・チューリパ・モンタナ(Tulipa montana)
(解説)原種系チューリップ。イランの高原でみつけたものです。撮影:イラン
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・チューリパ・クリサンサ(Tulipa chrysantha)
(解説)原種系チューリップ。イランの高原でみつけたものです。撮影:イラン
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こちらもチューリップの原種かと思いましたが、違ったようです。

ユリ科
キバナノアマナ属(Gagea)
・キバナノアマナ(黄花甘菜)(Gagea lutea)、英名:Yellow star of Bethlehem
(解説)北半球の冷帯に分布。イランの高原でみつけたものです。撮影:イラン
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by EldamaPersia | 2007-04-13 17:26
植物の勉強を急に始めようとしても、独力ではあまりにも困難です。科の分類すら馴染みがないし、花の色で調べても探しているものと同じ花にたどり着くのは運でしかありません。そうなると、身近にいる人で植物に詳しい人が貴重です。ラッキーだったのは、私のカウンターパート(仕事を一緒にする人)が植物に強いということでした。最初の基本的な知識は彼から教えてもらいました。

(カウンターパートと秘書のアツーサ)
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秘書のアツーサは植物の名前が掲載されている辞書を持って通訳に懸命です。カウンターパートはペルシャ語で名前を教えてくれますから、翻訳しないことには分かりません。カウンターパートに本格的な自然公園を案内してもらったこともいい思い出です。

(ラール自然公園にて)
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ラール自然公園は、テヘランにある国立公園の比ではありません。標高が3000mもあるためさまざまな高山植物などを楽しむことができます。未だに名前の分からない高山植物の写真がたくさん残ってます。イランで買った巨大な植物図鑑(4万種以上掲載)を見て名前を探したいと思っています。

(ナーセリーにて)
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職場の近くにあるナーセリー(園芸植物の養生所)にも研究者がいたので、花の名前を教えてもらいました。研究者は学名を知っているので助かりました。こちらのナーセリーではテヘラン市内にある公園に園芸植物を供給していました。残念ながら2004年にこの施設は廃止されてしまいました。

(メラット公園にて)
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植物学を専攻した女性にも教えてもらうことができました。写真は、彼女とアツーサとでメラット公園に行ったときのものです。やはり本物を見ながら勉強することが大事ですね。

私の職場は3年後に本庁に移りましたが、本庁には植物学のPhDの女性がいて、イランにある植物ならすべて分かるという方でした。植物の名前が分からないものの写真を見てもらうために、自分のPCを持参して教えてもらいました。

お世話になったので、私は標本植物を分類するためのプログラムを作ってあげました。これまで彼女の部下が手作業で分類していたのですが、プログラムではボタン一つであとは自動で分類をしてしまいます。いくら専門の人でも1000種類もある分類表から探し出すという作業は大変です。少しだけお返しができたことは嬉しかったものです。
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by EldamaPersia | 2007-04-12 10:10